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「イカナゴのくぎ煮」の「大建中湯」まぶし

今日は料理にも漢方が使えるという話をしてみます。

名付けて"Cook in 漢方"
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本日のレシピはタイトルにもあるように、「イカナゴのくぎ煮の大建中湯まぶし」です。

この時期なると神戸近辺ではイカナゴのくぎ煮が盛んに食されます。

多くの家庭で作られるので、街を歩くとイカナゴを煮る甘いにおいが漂ってきます。
まさに阪神地域の春の風物詩と言っていいでしょう。
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サント自身は面倒くさいのでイカナゴのくぎ煮は作りません。
うちの奥さんも、忙しいので、作ってくれません。

でも、ありがたいことに数人の患者さんからいただきます。

それが、いろいろ、それぞれの家庭の味付けがあって、微妙に違っていて面白い。

味付けは、しょうゆ、砂糖、みりん、酒、生姜、山椒とかを使います。
だからそれぞれの分量によって味が変わる。
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サントはおもに、イカナゴをビールのつまみにして酒を飲みたいほうなので、
山椒が入ったすこしピリッとしたやつを好みます。

ある方からもらったイカナゴは、山椒が全然入っていなくて、ピリッとした刺激が少なかった。

患者さんには悪いのですが、すこしサントにしては物足りない。

後から山椒を入れるのも無理な話なので、ビールを飲みながらしばらくボーっと考えていると
いいアイデアがふと思いつきました。これを天恵といいます。

そうだ「大建中湯」には山椒が入っている。
山椒の他は、人参、乾姜、膠飴ではありませんか。
なんと、人参以外はイカナゴの味付けに使っているものと同じ!
人参が加わったところで元気が出て、元よりパワーアップするに違いない。

と、考えて、さっそく手元にあった「大建中湯」エキスをイカナゴに振りかけてみました。
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ikanago.jpg
左がかける前、右が後

さっそく試食すると、結構いけます。
全然違和感がない。
大建中湯はイカナゴのくぎ煮にまさにぴったり合いました。
すこし、山椒の味が効いておいしさアップ。
人参があるが違和感はない。むしろいい感じ。

思いもかけず、たくさんのイカナゴを食べてしまいました。
ビールも飲み過ぎてしまいました。
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料理に漢方を取り入れると面白いと、以前から思っていましたが、
最も簡単な形ですが、こんなふうに実現しました。

他にもいろいろ試してみたいと思っています。

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太陽病だが「参蘇飲」

以前から頭痛で来られていた患者さんですが、今回は風邪をひいて久しぶりに来られました。
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2日前から38度台の熱があり、悪寒があって喉も痛いと言います。
手足の関節も痛い。顔が赤くて火照っている。
風邪薬はのんでいないと言います。

舌は乾燥して裂紋がある、これは前からでしたが、陰虚のようす。
もともとアトピーがあり肌は良くない。
脈は浮で、手は乾燥して熱で火照っている。

腹は膨満して実、胸脇苦満が軽度ある。胸脇苦満は以前からの所見。
たぶん、風邪に関係なく仕事上のストレス。

いつものように、太淵に接触鍼をして、体のなかをうかがうと、
頸、肩、喉のあたりに熱がこもっている。

病期でいうと、太陽病になるのでしょう。
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それだったら、「麻黄湯」かな?と、思っていつものようにPhotoTouchMethodで調べました。

ところが、「麻黄湯」は背中があったかくなるのですが、どうも胸の奥が行けない。
患者さんも気がわかる方なので、麻黄湯は良くないと言います。

「葛根湯」でもない。汗がないので桂枝湯ではないだろうと思ってPTMをやると、やっぱり「桂枝湯」でもない。

それだったら、太陽病という前提を取っ払らわないといけない。次々にみていくと「参蘇飲」が、楽になる。
胸がスッとして、熱が取れる感じ。患者さんもこれがいいと言いました。

でも、よくよく感じ取ってみると背中の奥に冷えがある。
「茯苓四逆湯」を触らせると、背中があったかくなる。

そこで、冷蔵庫の「茯苓四逆湯」をあたためて飲ませてあげて、「参蘇飲」を1週間処方させていただきました。
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発熱、無汗、関節痛、悪寒がそろっているので、傷寒論の病期でいうと太陽病に違いない。

でも、アトピーがあって肌が弱いので、これを麻黄で無理矢理に解表するのはきついのでしょう。
以前も、補中益気湯や香蘇散を出している方なので胃腸も強くはない。

よくよく見ると、胸の奥に冷えもあった。

だから、結局「麻黄湯」は使えなかった。「参蘇飲」になったのです。

参蘇飲だと、胃にもいい。解表も軽度で肌も傷めない。喉にもいい。
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サントの師匠の井上先生は風邪には麻黄湯、葛根湯はほとんど使いません。
太陽病のように見えても奥に冷えがあるよ、といつも言っています。

この患者さんを見るとやっぱりそうかと思いました。

PTMをつかって気で診断すると微妙な違いが判るのですが、
これができないと、教科書的に麻黄湯を出してしまうかもしれません。
それだと患者さんが悪くなる。傷寒論はいいのですが、みんながみんな当てはまらない。

アトピーなんて2000年前になかった病態です。
今の時代に合うように考え方の枠組みを変えないといけない。


顔面けいれんに「芍薬甘草湯」が効く??

今日来られた患者さんの話です。

まず、断っておきますが、顔面けいれんには「芍薬甘草湯」はたぶん効きません!!
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20代の女性。

去年から落ち込むことがあって、心療内科にかかっておられます。
鬱症状は結構ましになって、今は睡眠薬のみで行けているということです。

その患者さんが、1月前から右の頬がピクピクするということで、当院に来られました。

見てみると、ピクピクすると言っても、傍目にわからないぐらい。
サントが脳外科の時に手術した、よくある「顔面けいれん」とは違います。
この手の、ピクピクは女性の場合はストレスで起こることが多い。

話を伺うと、やっぱり、仕事が忙しくて家庭でもストレスがあるということでした。

四診では舌は乾燥気味で、脈は少し動悸がある、腹には胸脇苦満が少しありました。
睡眠が悪くて、中途覚醒もあって、夢も多い。

やっぱりストレスの症状と言っていいでしょう。

ため息も多かったというので、「温胆湯」でみるとPTMで反応する。
乾燥もあり、胸脇苦満もあるので、少しおとして「竹茹温胆湯」でも反応する。
そこで、この患者さんにはエキスの「竹茹温胆湯」を処方させていただきました。
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さて、それはそれでいいのですが。
驚いたことに、心療内科で「芍薬甘草湯」がでている。

顔がピクピクするというので、「漢方でも出しましょうか」と、出されたと言います。
1月のんで効果がない。

それはそうでしょう、筋肉のけいれんに「芍薬甘草湯」は効くとは言っても
こむら返りと、顔のピクピクは全く違う。
第一、顔面けいれんでもない。

これは「あかんでショ」と、言いたい。
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現在、医師の8割が漢方を処方している状況で、
どこの医院でも、漢方を出すことがおおい。

とくに、西洋薬で効かなかったりすると、
効かなくてもほとんど害がないからというので、漢方が出されるのですが、
漢方の初歩的勉強もしていない医師が処方するのは困ります。
「漢方デモ」で処方するのはいけない。

このケースの「芍薬甘草湯」は甘草が多いので、害が比較的起こりやすい部類に入ります。
それを1月も続けてだすのは非常識。

困ったことです。
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西洋薬と同じように、漢方も注意して、よく選んで処方してもらいたいものです。
(それと、少しの勉強も)

患者さんも、漢方だから安全と思わずに、よく勉強している医師から処方してもらうことが必要です。


ほとけのざ(こおにたびらこ)

もう、4月に近いというのに、春の七草に興味あって、今日は草を探しながら家の近くを散歩して来ました。

七草がゆが無性に食べたくなった…と、いう訳でなく、
漢方に使えないかと思ったからです。
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さて、iphoneで画像を参照しながら探すと、
なずな、ごぎょう、はこべら、は何となくわかりました。結構身近にあります。
でも、ほとけのざがわからない。

それらしき植物はあるのですが、特徴的な黄色の花がないので確信が持てない。

もともと田んぼに多い草だというので、もう少し遠出をしないとダメかなと思っていました。
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帰ってから、もう一度ネットで調べると

どうも、ほとけのざは絶滅危惧種になっているらしい。
いままで、気にも留めてなかったのですが、
確かになずなとかに比べてあまり見たことがない。
田んぼと関係があるらしいのですが、田起こしの時期早くなって実をつける前に
起こされるからだそうです。
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漢方薬の生薬も、中国では危なくなってきているのですが、

こんな、草にも絶滅の危機が迫っているとは知りませんでした。

そうだと、今後七草がゆも食べれなくなるかもしれませんね。

春分の日にでも、少し遠出をしてもう一度探してみる予定です。

Have a sensitive hand!

今日は敏感な手が必要だという話です。
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脳外科の手術をやっていた時は、顕微鏡下で動脈瘤を1㎜以下の範囲で剥離するような
手術を日常やっていました。
そのためには、集中力はもちろんですが、敏感でかつ安定した手が必要です。

0.数ミリ間違えれば、患者さんに麻痺がおこる。
今から思えば、本当に命がけのことを平気でやっていました。
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このことは、意外に漢方でもいえます。

江戸時代の昔は、胃カメラもなければ、レントゲンもないし血液検査もない。
頼りになるのは、医者自身の手でしかない。

体の表面から触って、内臓の状態を推定することが必須だったのです。
だから、脈診とか、腹診では意識を集中して体の中を推定しようと努力します。

レントゲンでこの影が見えるのでこの漢方とか、血液検査でこの値が高いのでこの漢方とか、いうのはあり得ない。
漢方の診断体系が四診に基づいてされているので、敏感な手はよい漢方をするには必須なのです。
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さて、今日来られた患者さんの話です。
20代女性。頭痛が最近ひどいと言って来られました。

もともとアトピーがあって、最近顔にも湿疹がひどくて、皮膚科で抗ヒス剤を貰っている。
顔はむくんでのぼせている。

どちらも半年前から悪いと言います。他に既往歴は特になし。

そこで、舌診、脈診をして、腹診をさせていただきました。
腹診をすると、下腹部に冷えと瘀血はあるのですが、どうもそれだけでなく何となく
安定しない感じがある。何と言っていいのか、手で触るといやな気を感じる。

接触鍼をしても、下腹に痛みに近いものを感じました。

おかしいな、と思いながら「下腹部がなんか変だな、安定しないな...」と独り言を言っていると、
患者さんが「実は半年前に流産したんです」と、寂しく言ってくれました。

なるほど、流産の結果子宮がまだ安定していないんだ、ということが分かりました。

それなら、芎帰調血飲だなということで、PhotoTouchMethodをするとやはり下腹部が暖かくなった。
そこで芎帰調血飲を2週間処方させていただきました。
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このケースのように、患者さんは、医者が大事だと思っていることをすべて話してくれるわけではありません。
ましてや、下半身のことはまず言ってくれません。

医者は、五感を総動員して患者さんの体に隠れた言葉を聞き取っていくしかない。

これが難しくて、同時に東洋医学の醍醐味なのです。

そこで、Have a sensitive hand!

胃がん検診はバニラの味

神戸市の胃がん検診を受けてきました。
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先週は、一般検診で採血と胸部レントゲンをして、今週は胃癌の検診に行ってきました。

嫌なことはまとめて素早くやった方が効率がいい。

朝から、JR六甲道の南の南八幡会館でありました。

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胃透視を受けるのは実に10年ぶり。その間、放っておいたかというと、そうではなくて
思い出したように1-2年に1回は胃カメラを受けていました。

病院に勤務していたころは、内科の先生に「ちょっとやってよ」といえば、空いている時間にすぐに胃カメラを
やってくれていた。すごく便利でした。

でも、開業してからはそうはいかない。
開業してそろそろ3年、何も検査を受けていなかったので、これを機会に受けてきました。
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うちの事務長にいうと、「胃カメラがいいんとちゃう、バリウムでは胃癌があっても、わからんやろ」といわれてしまいました。

それもそうかな、とも思いましたが。
電話1本で予約して、短時間でローコストでやってくれる。さらに日本の胃透視の技術は世界一なので、まずは胃透視を選択。

ちなみに、胃がんの検出感度は、胃透視が70-80%、胃カメラが80-90%、らしい。これならそれほど大差ない。
やる人の腕にもよるだろうし、まずは参加することに意義があります。
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さて、10年前に飲んだバリウムがまずかったので、今度も飲めるかなと思ったですが、
これが意外とバニラの味。
わりと1っ気に飲めました。

透視台の上で、体を、技師さんの指示に従って、回転したり、ひねったりしないといけないので、
これが結構難しい。胃カメラのように、じっと耐えて寝ていればいいわけではない。
耳が遠いお年寄りにはこれはきついでしょう。

撮影時間は5分ぐらいでしょうか、あっという間に終わりました。

下剤を貰って終了です。
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さて、このバリウムですが、

胃腸が特に弱い患者さんだと、バリウムを飲んでから胃腸の調子が悪くなる方がおられます。

便秘がきつくなったり、逆に下痢が続いたり、日ごろから胃腸が悪い方は胃カメラがいいでしょう。
胃腸が嫌がる異物は、胃腸に入れるなら、短時間のほうがいい。胃カメラなら数分であとは抜いておわり。
バリウムは出るのに約1日かかります。
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癌の罹患率はいまでも胃癌が1位。

みなさん、胃がん検診を受けましょう。

igankenshin.jpg

低髄液圧症候群に「五苓散」

今日来られた、低髄液圧症候群の患者さんの話です。
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30代男性、5日前に38.6度の発熱があり、頭痛、体の痛みもあり
夜中に救急病院受診。

そこで、採血、検尿、胸の写真、頭のCT,おまけに髄膜炎の可能性もあるというので腰椎穿刺もうけました。
ところが、何のことはない、インフルの検査でインフルAが陽性。
イナビル吸入で次の日には熱がさがり、インフルの症状は楽になりました。

しかし、頭痛がなおらない、前よりひどい頭痛が起こって
起きるといたい、寝ているとまし。

ご飯も食べれないので、今日もその病院にいきました。
腰椎穿刺による低髄液圧症候群かもしれないが、2,3日で普通は治まるので、安静にするように言われたそうです。

頭痛がひどいので、困っていると、そこの看護婦さんに頭痛の専門外来に行ったらと言われて、今日の夜に来られました。
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これはどう見ても、腰椎穿刺による低髄液圧症候群でしょう。

インフルの症状はほとんどなくなっています。

起きると顔をしかめていたそうです。
寝ているとまし。

仮に頭痛専門医のところに来ても、普通は水分をたくさん取って、安静に寝ていてくださいとしか言いようがない。
まあ、向こうの病院でも、厄介だったので頭痛専門医のところに行くようにと、体よく追い払った感じ。

困ったことです。ムカッとしますね。
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しかし、そこは抑えて、患者さんのためになることを考えました。

幸いなことにサントは漢方と鍼ができます。
鍼をすると、背中がまだまだ冷えているのがよくわかる。
インフルが治りきっていない。

冷蔵庫においてある「茯苓四逆湯」を温めて、その場で飲んでもらいました。
「茯苓四逆湯」は井上先生のよく使う手です。

そして、低髄液圧症候群には五苓散を処方しました。

たぶん、これで、じっと寝ているより治りは早くなおるでしょう。
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低髄液圧症候群には五苓散が効くことがあります。

五苓散は、反対に脳浮腫などの髄液圧亢進症にもききます。

全く反対の病態に効くのが漢方のふしぎなところ。水分のバランスを正常状態に戻すと言われています。
漢方はそんなことが結構ある。
漢方の面白いとこです。

さて、それにしても、単にインフルの患者に、採血、検尿、レントゲン、CT、腰椎穿刺をするとは...すさまじい。

確定申告と健康診断

確定申告の時期になりました。
今はどこの税理士さんも忙しい時期です。

個人経営者の方も申告書づくりでたいへんなときですね。
今日来られたかたも、パソコンとにらめっこで肩がすごく凝ると言っていました。
ご苦労様です。

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さて、サントのところも今回までは税理士さんに頼んでいたのですが、次回から(今年の分から)自分でやろうと考えています。

幾分か報酬を払って、きっちり記帳をしてくれて、月々レポートもくれます。税務調査の時もいてくれれば心強い。

でも、レポートを見てももう一つ、自分のところのクリニックのお金の流れが理解できない。
自分で使っているはずのお金がどうなって、自分で稼いでいるはずのお金がどう流れて、細かいのが積もり積もってどうなっているのかあやふやです。

お金の管理は苦手で、計算も得意じゃない。

でも、人任せにすると、本当の現状が把握できない。

これは、いやでもやるしかないと思って、税務の勉強を始めます。

・・・・・・・・・・・・・・・
さて、お金の流れと同じなのが、食べ物の流れ。

口から入れるものと、便や尿として出ていくもの、そして脂肪として溜まるもの。また、運動で消費するもの。

当たり前の話ですが、これらの収支は同じになります。
お金の収支計算と同じなのです。

うちに来る患者さんで、腹回りがどう見ても1mぐらいあるかたに、
食べすぎですよ! と注意しても。多くの人が「そんなに食べていませんよ。ご飯はお茶わん1杯です」のように答えます。
「そんなことないでしょう…」と内心で思いながら、少しずつ聞いていくと、
ヤッパリ、酒のつまみにこってりしたものを食べていたり、おやつにお饅頭を食べていたりします。

それで、太った太ったといって「痩せる漢方」をくれと、言うのは無理な話。
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単純なことですが、お金にしても食事にしても、収支計算を毎日して、そして年1回、まとめの意味の確定申告と健康診断を受けるのが経理にしても健康にしても、理想的な方法かもしれません。


「気」は怪しい?

今年6月にある、東洋医学会総会にサントのやっているPhotoTouchMethod(PTM)の演題を
応募したのですが、拒絶されてしまいました( ;∀;)

脳外科で出した演題を落とされることはなかったので、すこし凹みました。
・・・・・・・・・・・・・・・
これはいけると思ったのですが、甘かった。
今の時代、漢方の世界でも「気」を使って診断するとなると、
一遍に怪しいもの扱いされるのですね。

東洋医学の本質は「気」だと思うのですが、これは古典にも書いてあってまちがいない、でも
そこが頭ではわかっても本当に理解している人が漢方の偉い先生にはいないようです。

困ったことだと思いました。
・・・・・・・・・・・・・・・
だから、多くの先生は「病名」で漢方を処方して、結局は効かない。
本当に患者さんを全体として把握して処方してはいない。
「証」とは「患者さんがいま必要としている漢方を指し示すもの」なんですが、どれが証かもわかっていない。
「証」がわかるためには患者さんがしゃべってくれないことも、わからないといけない。これには「気」で診断するのが最も簡単なんです。

「痔」や「下り物」などの下焦のこと、「身内の不幸や」「プライベート」のことなど、ふつうは患者さんは言ってくれません。でも、PTMだとこれが分かったりします。
そうすると、患者さんの今の証が浮かび上がってくる。
そうすると、漢方の効く確率がすごく高くなる。
・・・・・・・・・・・・・・・
しかたないのでPTMについては論文を書こうと思います。

学会は、また別の「正統的」「科学的な」ネタでやるっきゃないですね。


風呂では指輪をはずしましょう

指輪が体に良くないことがあるのは、ご存知でしょうか?
・・・・・・・・・・・・・・・
サントのところに来る患者さんで、特に脈診の時に手を触るのですが、
その時に指輪をしている左手の薬指のあたりの流れが悪くなっていることを感じることがあります。

つぼでいうと「中渚」のあたりにしこりがあることがある。

そんな患者さんでは、肩こりがひどかったり、耳鳴りがしたり、肩が痛かったり、頭痛があったりします。

その場で、指輪をはずしてもらって、肩こりがどうなるかを実感してもらうのですが、
多くの患者さんで「スッとした」と言われます。

薬指の爪の生え際には三焦経の井穴の「関衝」があり、指輪をすると、三焦経全体の流れが悪くなります。
三焦経は腕から肩を通って、首、耳、頭に行きます。だから、肩こり、耳鳴り、頭痛が起こりやすくなります。

IMG_0506.jpg

三焦経だけでなく、指輪をはずして、足のピクピクが止まった人や、反対側の肩が上がるようになった方もいらっしゃいます。経絡は全体が輪のようにつながっているので、いろいろなところの症状が良くなってもおかしくない。

・・・・・・・・・・・・・・・
患者さんに聞くのは、「お風呂の時も、寝る時もゆびわをしていますか?」「何年間つづけて指輪をしていますか?」と聞いています。

「お風呂の時も、寝る時も指輪をしていると、指が苦しいかもしれませんよ。」
「男性だったら、家に帰ったら、お風呂の時も寝る時もネクタイをはずしますでしょ」と言っています。

ときどき写真を撮らせてもらっていますが、50年間つけっぱなしの方がいました。

yubiwa.jpg

やっぱり、家に帰ったら指をいたわって、指輪をはずしてあげませんか。

お風呂では指輪をはずしましょう。

漢方は世界をすくえるか?

サントのクリニックは神戸なので、外国人の患者さんもたくさん来られます。
・・・・・・・・・・・・・・・
ヨーロッパの方のある国で、いま内紛がおこっていますが、そこの国の出身の患者さんのはなしです。

2月25日に来られて、自分の故郷のことで悲しくて夜も寝れないといいます。
故郷のお母さんも、状況が大変で、治安が悪くてどこにも行けないと、おっしゃいます。
警察もあぶなくて信用できない状況だといわれます。

1年前は頭痛で来られて、そのときは虚労があったので当帰建中湯+黄耆建中湯でよくなりました。

 でも、今回は状況はかなり異なりました。

接触鍼をすると、胸に痛みをかんじました。心が痛んでいるのがよくわかります。
たぶん、甘麥大棗湯かなとおもって、PhotoTouchMethodをすると、どうもよそうがはずれて
酸棗仁湯がいい。

疲れて考えすぎて寝れないのでしょう。
そこで酸棗仁湯を1週間ださせていただきました。
・・・・・・・・・・・・・・・
その患者さんが、1週間たって、今日も来ていただきました。

前回より寝れるようになったのですが、やつれて、2㎏も痩せたそうです。
集中できなくて、すぐに忘れるし、人にも会いたくないし、頭痛もあると言います。
いろいろ話していると、急に泣き出したりされます。

自分の国が内紛でもめて、多数の死者をだし、外国からも侵入されて...
それは大変なことです、とても同情してしまいました。

診察すると、やはり胸に痛みを感じました。心がつらくなっている。

こんな時には甘麥大棗湯しかない。
PTMでも甘麥大棗湯がいい反応を示したので
これを処方しました。
同時に、バッチフラワーのレスキューを飲むように勧めました。
・・・・・・・・・・・・・・・
いまのところ、日本はつくづく平和だと思いました。
日本が内紛で分裂したらどうしようと、ふっと思ったりしました。
隣の韓国は北と南に分かれています。これはとてもつらいことなんだと考えてしまいます。
韓国は民族的に同一のはずなのに...
・・・・・・・・・・・・・・・
それはそれとして、漢方は外国の方にも効いてくれます。

バッチレメディーは国際的になっていますが、漢方も国際的になれるだけの力があります。

そうなれば、漢方も世界の困った人々を救うために、少しのお役に立てるのではないでしょうか。

集団検診とマクド

神戸市の特定健診(集団検診)に行ってきました。

診る側でなくて受ける側になってきました。
・・・・・・・・・・・・・・
クリニックをしていると、とかく自分の体に不注意になります。
勤務医をしていた時は、毎年強制的に受けさせられていましたが、
自分で経営をするようになると強制力がなくなって、健康に不注意になります。

最近、親戚の人が病気になり、これは危ないと思って、集団検診の案内があったのを思い出して
急きょ、昨日電話して、今日、行ってきました。
・・・・・・・・・・・・・・・
9時半からセンタープラザの6階に行きました。

用紙の記入から、問診、測定、採血、医師の診察、レントゲン撮影と
流れ作業的に30分ぐらいでスラーっと終わりました。

忙しいのでこれは助かります。
短時間に要領よくやってくれてありがかった。
予防協会の方、ありがとうございました。
・・・・・・・・・・・・・・・・
サントの診察は西洋医学+東洋医学でやっているので、個別的にじっくりと時間がかかります。
これに比べて、今日の検診は短時間で、快適でこれはこれでよかった。

スクリーニングだから短時間でいいというのもありますが、その人のニーズに合うように短時間で
診察も済ますこともありかなと思いました。

マクドは短時間で、一定の品質を保っている。
サントはマクドも松屋も立ち食いそばもよくいきます。
典型的な食事は適当に早く済ませたいタイプ。
これにはこれでニーズが大きい。

今後は短時間でも質のいい診療を提供することを目指していかなあかんと、思った次第です。
・・・・・・・・・・・・・・・
最後に、レントゲン車の写真です。みんさん、毎年1回は検診を受けましょう!
特に自己経営者の方は要注意です。

検診車



「黄連湯」についてオヤッ?と思ったこと

ずいぶん前から舌がピリピリして困るという方が来られました。

耳鼻科に行ってもよくない。
色々の病院をまわっても治らないと言われます。

舌が痛いと言われる方は、大体が胃が悪い。
聞いてみると、内科でネキシウム、ムコスタなどの胃薬がたくさん出ていました。
・・・・・・・・・・・・
さて、舌を見ると、べとっとした黄色から茶色の厚い苔がついています。
更に奥の方が厚くなっている。
これは、典型的な「黄連湯」の舌だと思いながら診察をさせていただきました。

脈はのぼせた脈をしている。やや浮。
腹を触ると胃に支えがある、胃の中に邪気と熱を感じました。
それに引きかえ、下腹の膀胱のあたりは冷えている。

漢方の教科書では「黄連湯は胃の冷えと胸の熱」とあるので、ちょっと違うかな?と思いながらPhotoTouchMethodをやると、やっぱり黄連湯がいい。
それで黄連湯を出させていただきました。
・・・・・・・・・・・・・
黄連湯が効くかどうか、次回まで待たないといけないのですが、それでも今まで「胃の冷えと胸の熱」の患者さんに黄連湯を出して効いたことがない。
これは一般の教科書が間違いでないのかと思いました。

傷寒論の原文でも寒邪とはなっていない。単に「胃中邪気あり」とあります。
浅田宗伯の文でも「胸中にもまた邪があり、胃中にもまた熱がある」《勿誤薬室「方函」「口訣」釈義》とあります。

いつから寒邪になったのでしょう?(?_?)
サントは自分の手で触って確かめたことを信じるので、これは変だと思いました。
・・・・・・・・・・・・・・
教科書に載っている漢方の定説には時々「おや?」と思うことがあります。
血液検査とかレントゲンとかで測定できない世界なので最後は自分の感覚を信じるしかありません。

東洋医学をやるには自分の感覚を磨くしかないですね。

「麻黄湯」はやっぱり汗を出す

2月26日の夜から38.5度以上の高熱が出て、
夜になると熱がでて、
3月1日に来られた患者さんがいます。

インフルの検査はマイナス。

夜になると高熱が出て、汗が出ない、生姜を食べたら汗が少し出たようですが
スッキリしないと、おっしゃいます。
そんなのが3日続いていて、首から背中、腰までいたい。
悪寒はない。

脈は浮でなく。胸脇苦満がすこしある。体格はガッチリしている。

太陽病のようだが少陽病でもある。移行期かな??
さて、どうしようかと思って、いつものPhotoTouchMethod(PTM)をやると、
小柴胡湯より麻黄湯で背中が暖かくなる。
もうすでに3日たって、脈も浮でないのですが、これは変則的な太陽病だ!と
思って、麻黄湯を出しました。

*実は、サントは麻黄湯はほとんど使ったことがない。この3年で1回だけ。
サントの師匠の井上先生は麻黄剤が嫌いなんで、サントも麻黄剤を自然に避ける傾向にある。
でも、PTMを信じるしかないので、思い切って出しました。

『よるになって熱が出だしたら、これを1袋飲んでね。それでも汗がでないときは、さらに1袋のんでくださいね。それでもだめなら最後にもう1袋のんでね』といって渡しました。
麻黄湯を平気でだす先生方がたくさんいるのですが、井上先生の影響で、サントは恐る恐る処方しました。

・・・・・・・
そして、今日(3月3日)再診。
患者さんが言うには、「その日の夜に熱が出てきたので飲んだら少し汗をかいた、汗がすくなかったので1時間後にもう一つ飲んだ、そしたらたくさん汗をかいて翌日には熱が下がって楽になった」と、言われました。

よかった。麻黄湯が効いてくれました!
やっぱり麻黄湯は汗をだしました。
ホッとしました。

今日は、咳がで声が変だというので、見ると背中に冷えと熱と両方あったので「真武湯」と「参蘇飲」を出しました。
このあたりは、比較的長い時間安心して出せる薬です。飲み方にもとくに注意がいらない。

・・・・・・・・
「麻黄湯」のように急性期にガツンとつかう薬は、きけばすごく切れ味がいい。
現代では急性期に西洋薬を飲んでいる患者さんが多いので、あまり使う機会がない。
「真武湯」が合うようないわゆる少陰病になっている患者さんが圧倒的に多い。

でも、本来は急性期の漢方薬を使いこなせるようになるのが漢方の醍醐味なんでしょうね。

諸刃の剣でうまく処理する。

このまえ、伊藤康雄先生が「漢方の本当の面白さは攻撃剤だ」と言っていたので、そうかと納得しました。

そういえば「大承気湯」を出した患者さんが、1年間来なかった生理が来そうだといってくれました。
このあたりも、徐々に書いてゆきます。




プロフィール

Dr.サント

Author:Dr.サント
神戸で『三都ブレインクリニック』を開業しています。脳外科、頭痛、漢方、鍼灸が専門です。

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