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太陽病だが「参蘇飲」

以前から頭痛で来られていた患者さんですが、今回は風邪をひいて久しぶりに来られました。
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2日前から38度台の熱があり、悪寒があって喉も痛いと言います。
手足の関節も痛い。顔が赤くて火照っている。
風邪薬はのんでいないと言います。

舌は乾燥して裂紋がある、これは前からでしたが、陰虚のようす。
もともとアトピーがあり肌は良くない。
脈は浮で、手は乾燥して熱で火照っている。

腹は膨満して実、胸脇苦満が軽度ある。胸脇苦満は以前からの所見。
たぶん、風邪に関係なく仕事上のストレス。

いつものように、太淵に接触鍼をして、体のなかをうかがうと、
頸、肩、喉のあたりに熱がこもっている。

病期でいうと、太陽病になるのでしょう。
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それだったら、「麻黄湯」かな?と、思っていつものようにPhotoTouchMethodで調べました。

ところが、「麻黄湯」は背中があったかくなるのですが、どうも胸の奥が行けない。
患者さんも気がわかる方なので、麻黄湯は良くないと言います。

「葛根湯」でもない。汗がないので桂枝湯ではないだろうと思ってPTMをやると、やっぱり「桂枝湯」でもない。

それだったら、太陽病という前提を取っ払らわないといけない。次々にみていくと「参蘇飲」が、楽になる。
胸がスッとして、熱が取れる感じ。患者さんもこれがいいと言いました。

でも、よくよく感じ取ってみると背中の奥に冷えがある。
「茯苓四逆湯」を触らせると、背中があったかくなる。

そこで、冷蔵庫の「茯苓四逆湯」をあたためて飲ませてあげて、「参蘇飲」を1週間処方させていただきました。
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発熱、無汗、関節痛、悪寒がそろっているので、傷寒論の病期でいうと太陽病に違いない。

でも、アトピーがあって肌が弱いので、これを麻黄で無理矢理に解表するのはきついのでしょう。
以前も、補中益気湯や香蘇散を出している方なので胃腸も強くはない。

よくよく見ると、胸の奥に冷えもあった。

だから、結局「麻黄湯」は使えなかった。「参蘇飲」になったのです。

参蘇飲だと、胃にもいい。解表も軽度で肌も傷めない。喉にもいい。
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サントの師匠の井上先生は風邪には麻黄湯、葛根湯はほとんど使いません。
太陽病のように見えても奥に冷えがあるよ、といつも言っています。

この患者さんを見るとやっぱりそうかと思いました。

PTMをつかって気で診断すると微妙な違いが判るのですが、
これができないと、教科書的に麻黄湯を出してしまうかもしれません。
それだと患者さんが悪くなる。傷寒論はいいのですが、みんながみんな当てはまらない。

アトピーなんて2000年前になかった病態です。
今の時代に合うように考え方の枠組みを変えないといけない。


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Dr.サント

Author:Dr.サント
神戸で『三都ブレインクリニック』を開業しています。脳外科、頭痛、漢方、鍼灸が専門です。

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