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ほとけのざ(こおにたびらこ)

もう、4月に近いというのに、春の七草に興味あって、今日は草を探しながら家の近くを散歩して来ました。

七草がゆが無性に食べたくなった…と、いう訳でなく、
漢方に使えないかと思ったからです。
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さて、iphoneで画像を参照しながら探すと、
なずな、ごぎょう、はこべら、は何となくわかりました。結構身近にあります。
でも、ほとけのざがわからない。

それらしき植物はあるのですが、特徴的な黄色の花がないので確信が持てない。

もともと田んぼに多い草だというので、もう少し遠出をしないとダメかなと思っていました。
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帰ってから、もう一度ネットで調べると

どうも、ほとけのざは絶滅危惧種になっているらしい。
いままで、気にも留めてなかったのですが、
確かになずなとかに比べてあまり見たことがない。
田んぼと関係があるらしいのですが、田起こしの時期早くなって実をつける前に
起こされるからだそうです。
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漢方薬の生薬も、中国では危なくなってきているのですが、

こんな、草にも絶滅の危機が迫っているとは知りませんでした。

そうだと、今後七草がゆも食べれなくなるかもしれませんね。

春分の日にでも、少し遠出をしてもう一度探してみる予定です。

Have a sensitive hand!

今日は敏感な手が必要だという話です。
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脳外科の手術をやっていた時は、顕微鏡下で動脈瘤を1㎜以下の範囲で剥離するような
手術を日常やっていました。
そのためには、集中力はもちろんですが、敏感でかつ安定した手が必要です。

0.数ミリ間違えれば、患者さんに麻痺がおこる。
今から思えば、本当に命がけのことを平気でやっていました。
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このことは、意外に漢方でもいえます。

江戸時代の昔は、胃カメラもなければ、レントゲンもないし血液検査もない。
頼りになるのは、医者自身の手でしかない。

体の表面から触って、内臓の状態を推定することが必須だったのです。
だから、脈診とか、腹診では意識を集中して体の中を推定しようと努力します。

レントゲンでこの影が見えるのでこの漢方とか、血液検査でこの値が高いのでこの漢方とか、いうのはあり得ない。
漢方の診断体系が四診に基づいてされているので、敏感な手はよい漢方をするには必須なのです。
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さて、今日来られた患者さんの話です。
20代女性。頭痛が最近ひどいと言って来られました。

もともとアトピーがあって、最近顔にも湿疹がひどくて、皮膚科で抗ヒス剤を貰っている。
顔はむくんでのぼせている。

どちらも半年前から悪いと言います。他に既往歴は特になし。

そこで、舌診、脈診をして、腹診をさせていただきました。
腹診をすると、下腹部に冷えと瘀血はあるのですが、どうもそれだけでなく何となく
安定しない感じがある。何と言っていいのか、手で触るといやな気を感じる。

接触鍼をしても、下腹に痛みに近いものを感じました。

おかしいな、と思いながら「下腹部がなんか変だな、安定しないな...」と独り言を言っていると、
患者さんが「実は半年前に流産したんです」と、寂しく言ってくれました。

なるほど、流産の結果子宮がまだ安定していないんだ、ということが分かりました。

それなら、芎帰調血飲だなということで、PhotoTouchMethodをするとやはり下腹部が暖かくなった。
そこで芎帰調血飲を2週間処方させていただきました。
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このケースのように、患者さんは、医者が大事だと思っていることをすべて話してくれるわけではありません。
ましてや、下半身のことはまず言ってくれません。

医者は、五感を総動員して患者さんの体に隠れた言葉を聞き取っていくしかない。

これが難しくて、同時に東洋医学の醍醐味なのです。

そこで、Have a sensitive hand!

低髄液圧症候群に「五苓散」

今日来られた、低髄液圧症候群の患者さんの話です。
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30代男性、5日前に38.6度の発熱があり、頭痛、体の痛みもあり
夜中に救急病院受診。

そこで、採血、検尿、胸の写真、頭のCT,おまけに髄膜炎の可能性もあるというので腰椎穿刺もうけました。
ところが、何のことはない、インフルの検査でインフルAが陽性。
イナビル吸入で次の日には熱がさがり、インフルの症状は楽になりました。

しかし、頭痛がなおらない、前よりひどい頭痛が起こって
起きるといたい、寝ているとまし。

ご飯も食べれないので、今日もその病院にいきました。
腰椎穿刺による低髄液圧症候群かもしれないが、2,3日で普通は治まるので、安静にするように言われたそうです。

頭痛がひどいので、困っていると、そこの看護婦さんに頭痛の専門外来に行ったらと言われて、今日の夜に来られました。
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これはどう見ても、腰椎穿刺による低髄液圧症候群でしょう。

インフルの症状はほとんどなくなっています。

起きると顔をしかめていたそうです。
寝ているとまし。

仮に頭痛専門医のところに来ても、普通は水分をたくさん取って、安静に寝ていてくださいとしか言いようがない。
まあ、向こうの病院でも、厄介だったので頭痛専門医のところに行くようにと、体よく追い払った感じ。

困ったことです。ムカッとしますね。
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しかし、そこは抑えて、患者さんのためになることを考えました。

幸いなことにサントは漢方と鍼ができます。
鍼をすると、背中がまだまだ冷えているのがよくわかる。
インフルが治りきっていない。

冷蔵庫においてある「茯苓四逆湯」を温めて、その場で飲んでもらいました。
「茯苓四逆湯」は井上先生のよく使う手です。

そして、低髄液圧症候群には五苓散を処方しました。

たぶん、これで、じっと寝ているより治りは早くなおるでしょう。
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低髄液圧症候群には五苓散が効くことがあります。

五苓散は、反対に脳浮腫などの髄液圧亢進症にもききます。

全く反対の病態に効くのが漢方のふしぎなところ。水分のバランスを正常状態に戻すと言われています。
漢方はそんなことが結構ある。
漢方の面白いとこです。

さて、それにしても、単にインフルの患者に、採血、検尿、レントゲン、CT、腰椎穿刺をするとは...すさまじい。

「麻黄湯」はやっぱり汗を出す

2月26日の夜から38.5度以上の高熱が出て、
夜になると熱がでて、
3月1日に来られた患者さんがいます。

インフルの検査はマイナス。

夜になると高熱が出て、汗が出ない、生姜を食べたら汗が少し出たようですが
スッキリしないと、おっしゃいます。
そんなのが3日続いていて、首から背中、腰までいたい。
悪寒はない。

脈は浮でなく。胸脇苦満がすこしある。体格はガッチリしている。

太陽病のようだが少陽病でもある。移行期かな??
さて、どうしようかと思って、いつものPhotoTouchMethod(PTM)をやると、
小柴胡湯より麻黄湯で背中が暖かくなる。
もうすでに3日たって、脈も浮でないのですが、これは変則的な太陽病だ!と
思って、麻黄湯を出しました。

*実は、サントは麻黄湯はほとんど使ったことがない。この3年で1回だけ。
サントの師匠の井上先生は麻黄剤が嫌いなんで、サントも麻黄剤を自然に避ける傾向にある。
でも、PTMを信じるしかないので、思い切って出しました。

『よるになって熱が出だしたら、これを1袋飲んでね。それでも汗がでないときは、さらに1袋のんでくださいね。それでもだめなら最後にもう1袋のんでね』といって渡しました。
麻黄湯を平気でだす先生方がたくさんいるのですが、井上先生の影響で、サントは恐る恐る処方しました。

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そして、今日(3月3日)再診。
患者さんが言うには、「その日の夜に熱が出てきたので飲んだら少し汗をかいた、汗がすくなかったので1時間後にもう一つ飲んだ、そしたらたくさん汗をかいて翌日には熱が下がって楽になった」と、言われました。

よかった。麻黄湯が効いてくれました!
やっぱり麻黄湯は汗をだしました。
ホッとしました。

今日は、咳がで声が変だというので、見ると背中に冷えと熱と両方あったので「真武湯」と「参蘇飲」を出しました。
このあたりは、比較的長い時間安心して出せる薬です。飲み方にもとくに注意がいらない。

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「麻黄湯」のように急性期にガツンとつかう薬は、きけばすごく切れ味がいい。
現代では急性期に西洋薬を飲んでいる患者さんが多いので、あまり使う機会がない。
「真武湯」が合うようないわゆる少陰病になっている患者さんが圧倒的に多い。

でも、本来は急性期の漢方薬を使いこなせるようになるのが漢方の醍醐味なんでしょうね。

諸刃の剣でうまく処理する。

このまえ、伊藤康雄先生が「漢方の本当の面白さは攻撃剤だ」と言っていたので、そうかと納得しました。

そういえば「大承気湯」を出した患者さんが、1年間来なかった生理が来そうだといってくれました。
このあたりも、徐々に書いてゆきます。




プロフィール

Dr.サント

Author:Dr.サント
神戸で『三都ブレインクリニック』を開業しています。脳外科、頭痛、漢方、鍼灸が専門です。

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