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顔面けいれんに「芍薬甘草湯」が効く??

今日来られた患者さんの話です。

まず、断っておきますが、顔面けいれんには「芍薬甘草湯」はたぶん効きません!!
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20代の女性。

去年から落ち込むことがあって、心療内科にかかっておられます。
鬱症状は結構ましになって、今は睡眠薬のみで行けているということです。

その患者さんが、1月前から右の頬がピクピクするということで、当院に来られました。

見てみると、ピクピクすると言っても、傍目にわからないぐらい。
サントが脳外科の時に手術した、よくある「顔面けいれん」とは違います。
この手の、ピクピクは女性の場合はストレスで起こることが多い。

話を伺うと、やっぱり、仕事が忙しくて家庭でもストレスがあるということでした。

四診では舌は乾燥気味で、脈は少し動悸がある、腹には胸脇苦満が少しありました。
睡眠が悪くて、中途覚醒もあって、夢も多い。

やっぱりストレスの症状と言っていいでしょう。

ため息も多かったというので、「温胆湯」でみるとPTMで反応する。
乾燥もあり、胸脇苦満もあるので、少しおとして「竹茹温胆湯」でも反応する。
そこで、この患者さんにはエキスの「竹茹温胆湯」を処方させていただきました。
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さて、それはそれでいいのですが。
驚いたことに、心療内科で「芍薬甘草湯」がでている。

顔がピクピクするというので、「漢方でも出しましょうか」と、出されたと言います。
1月のんで効果がない。

それはそうでしょう、筋肉のけいれんに「芍薬甘草湯」は効くとは言っても
こむら返りと、顔のピクピクは全く違う。
第一、顔面けいれんでもない。

これは「あかんでショ」と、言いたい。
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現在、医師の8割が漢方を処方している状況で、
どこの医院でも、漢方を出すことがおおい。

とくに、西洋薬で効かなかったりすると、
効かなくてもほとんど害がないからというので、漢方が出されるのですが、
漢方の初歩的勉強もしていない医師が処方するのは困ります。
「漢方デモ」で処方するのはいけない。

このケースの「芍薬甘草湯」は甘草が多いので、害が比較的起こりやすい部類に入ります。
それを1月も続けてだすのは非常識。

困ったことです。
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西洋薬と同じように、漢方も注意して、よく選んで処方してもらいたいものです。
(それと、少しの勉強も)

患者さんも、漢方だから安全と思わずに、よく勉強している医師から処方してもらうことが必要です。


ほとけのざ(こおにたびらこ)

もう、4月に近いというのに、春の七草に興味あって、今日は草を探しながら家の近くを散歩して来ました。

七草がゆが無性に食べたくなった…と、いう訳でなく、
漢方に使えないかと思ったからです。
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さて、iphoneで画像を参照しながら探すと、
なずな、ごぎょう、はこべら、は何となくわかりました。結構身近にあります。
でも、ほとけのざがわからない。

それらしき植物はあるのですが、特徴的な黄色の花がないので確信が持てない。

もともと田んぼに多い草だというので、もう少し遠出をしないとダメかなと思っていました。
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帰ってから、もう一度ネットで調べると

どうも、ほとけのざは絶滅危惧種になっているらしい。
いままで、気にも留めてなかったのですが、
確かになずなとかに比べてあまり見たことがない。
田んぼと関係があるらしいのですが、田起こしの時期早くなって実をつける前に
起こされるからだそうです。
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漢方薬の生薬も、中国では危なくなってきているのですが、

こんな、草にも絶滅の危機が迫っているとは知りませんでした。

そうだと、今後七草がゆも食べれなくなるかもしれませんね。

春分の日にでも、少し遠出をしてもう一度探してみる予定です。

Have a sensitive hand!

今日は敏感な手が必要だという話です。
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脳外科の手術をやっていた時は、顕微鏡下で動脈瘤を1㎜以下の範囲で剥離するような
手術を日常やっていました。
そのためには、集中力はもちろんですが、敏感でかつ安定した手が必要です。

0.数ミリ間違えれば、患者さんに麻痺がおこる。
今から思えば、本当に命がけのことを平気でやっていました。
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このことは、意外に漢方でもいえます。

江戸時代の昔は、胃カメラもなければ、レントゲンもないし血液検査もない。
頼りになるのは、医者自身の手でしかない。

体の表面から触って、内臓の状態を推定することが必須だったのです。
だから、脈診とか、腹診では意識を集中して体の中を推定しようと努力します。

レントゲンでこの影が見えるのでこの漢方とか、血液検査でこの値が高いのでこの漢方とか、いうのはあり得ない。
漢方の診断体系が四診に基づいてされているので、敏感な手はよい漢方をするには必須なのです。
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さて、今日来られた患者さんの話です。
20代女性。頭痛が最近ひどいと言って来られました。

もともとアトピーがあって、最近顔にも湿疹がひどくて、皮膚科で抗ヒス剤を貰っている。
顔はむくんでのぼせている。

どちらも半年前から悪いと言います。他に既往歴は特になし。

そこで、舌診、脈診をして、腹診をさせていただきました。
腹診をすると、下腹部に冷えと瘀血はあるのですが、どうもそれだけでなく何となく
安定しない感じがある。何と言っていいのか、手で触るといやな気を感じる。

接触鍼をしても、下腹に痛みに近いものを感じました。

おかしいな、と思いながら「下腹部がなんか変だな、安定しないな...」と独り言を言っていると、
患者さんが「実は半年前に流産したんです」と、寂しく言ってくれました。

なるほど、流産の結果子宮がまだ安定していないんだ、ということが分かりました。

それなら、芎帰調血飲だなということで、PhotoTouchMethodをするとやはり下腹部が暖かくなった。
そこで芎帰調血飲を2週間処方させていただきました。
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このケースのように、患者さんは、医者が大事だと思っていることをすべて話してくれるわけではありません。
ましてや、下半身のことはまず言ってくれません。

医者は、五感を総動員して患者さんの体に隠れた言葉を聞き取っていくしかない。

これが難しくて、同時に東洋医学の醍醐味なのです。

そこで、Have a sensitive hand!

胃がん検診はバニラの味

神戸市の胃がん検診を受けてきました。
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先週は、一般検診で採血と胸部レントゲンをして、今週は胃癌の検診に行ってきました。

嫌なことはまとめて素早くやった方が効率がいい。

朝から、JR六甲道の南の南八幡会館でありました。

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胃透視を受けるのは実に10年ぶり。その間、放っておいたかというと、そうではなくて
思い出したように1-2年に1回は胃カメラを受けていました。

病院に勤務していたころは、内科の先生に「ちょっとやってよ」といえば、空いている時間にすぐに胃カメラを
やってくれていた。すごく便利でした。

でも、開業してからはそうはいかない。
開業してそろそろ3年、何も検査を受けていなかったので、これを機会に受けてきました。
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うちの事務長にいうと、「胃カメラがいいんとちゃう、バリウムでは胃癌があっても、わからんやろ」といわれてしまいました。

それもそうかな、とも思いましたが。
電話1本で予約して、短時間でローコストでやってくれる。さらに日本の胃透視の技術は世界一なので、まずは胃透視を選択。

ちなみに、胃がんの検出感度は、胃透視が70-80%、胃カメラが80-90%、らしい。これならそれほど大差ない。
やる人の腕にもよるだろうし、まずは参加することに意義があります。
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さて、10年前に飲んだバリウムがまずかったので、今度も飲めるかなと思ったですが、
これが意外とバニラの味。
わりと1っ気に飲めました。

透視台の上で、体を、技師さんの指示に従って、回転したり、ひねったりしないといけないので、
これが結構難しい。胃カメラのように、じっと耐えて寝ていればいいわけではない。
耳が遠いお年寄りにはこれはきついでしょう。

撮影時間は5分ぐらいでしょうか、あっという間に終わりました。

下剤を貰って終了です。
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さて、このバリウムですが、

胃腸が特に弱い患者さんだと、バリウムを飲んでから胃腸の調子が悪くなる方がおられます。

便秘がきつくなったり、逆に下痢が続いたり、日ごろから胃腸が悪い方は胃カメラがいいでしょう。
胃腸が嫌がる異物は、胃腸に入れるなら、短時間のほうがいい。胃カメラなら数分であとは抜いておわり。
バリウムは出るのに約1日かかります。
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癌の罹患率はいまでも胃癌が1位。

みなさん、胃がん検診を受けましょう。

igankenshin.jpg

低髄液圧症候群に「五苓散」

今日来られた、低髄液圧症候群の患者さんの話です。
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30代男性、5日前に38.6度の発熱があり、頭痛、体の痛みもあり
夜中に救急病院受診。

そこで、採血、検尿、胸の写真、頭のCT,おまけに髄膜炎の可能性もあるというので腰椎穿刺もうけました。
ところが、何のことはない、インフルの検査でインフルAが陽性。
イナビル吸入で次の日には熱がさがり、インフルの症状は楽になりました。

しかし、頭痛がなおらない、前よりひどい頭痛が起こって
起きるといたい、寝ているとまし。

ご飯も食べれないので、今日もその病院にいきました。
腰椎穿刺による低髄液圧症候群かもしれないが、2,3日で普通は治まるので、安静にするように言われたそうです。

頭痛がひどいので、困っていると、そこの看護婦さんに頭痛の専門外来に行ったらと言われて、今日の夜に来られました。
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これはどう見ても、腰椎穿刺による低髄液圧症候群でしょう。

インフルの症状はほとんどなくなっています。

起きると顔をしかめていたそうです。
寝ているとまし。

仮に頭痛専門医のところに来ても、普通は水分をたくさん取って、安静に寝ていてくださいとしか言いようがない。
まあ、向こうの病院でも、厄介だったので頭痛専門医のところに行くようにと、体よく追い払った感じ。

困ったことです。ムカッとしますね。
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しかし、そこは抑えて、患者さんのためになることを考えました。

幸いなことにサントは漢方と鍼ができます。
鍼をすると、背中がまだまだ冷えているのがよくわかる。
インフルが治りきっていない。

冷蔵庫においてある「茯苓四逆湯」を温めて、その場で飲んでもらいました。
「茯苓四逆湯」は井上先生のよく使う手です。

そして、低髄液圧症候群には五苓散を処方しました。

たぶん、これで、じっと寝ているより治りは早くなおるでしょう。
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低髄液圧症候群には五苓散が効くことがあります。

五苓散は、反対に脳浮腫などの髄液圧亢進症にもききます。

全く反対の病態に効くのが漢方のふしぎなところ。水分のバランスを正常状態に戻すと言われています。
漢方はそんなことが結構ある。
漢方の面白いとこです。

さて、それにしても、単にインフルの患者に、採血、検尿、レントゲン、CT、腰椎穿刺をするとは...すさまじい。

プロフィール

Dr.サント

Author:Dr.サント
神戸で『三都ブレインクリニック』を開業しています。脳外科、頭痛、漢方、鍼灸が専門です。

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